日本にいながら、英語を話せるようになるには?必要な2つのこと
今回は留学したりせずに、日本にいながら、英語を話せるようになるにはどうしたらいいか?ということについて、ご紹介してゆきたいと思います。
英語を話せるようになるためには留学するのが一番早い・・なんて言われることもあります。確かに、そういうこともあるかも知れません。
ただ、日本に居ながらにして、英語がすらすらと話せるようになる人も実は大勢いらっしゃいます。
その一方で、英会話教室に通っているのに、全然英語が話せるようにならないと悩んでいる方もいらっしゃいます。
この違いは一体、何なのでしょうか?
また、何故、留学すると英語が話せるようになると言われているのでしょうか?
そういったことを知ることも、日本に居ながらにして英語を話せるようになるためには大切なポイントになってくるかと思います。
今回はそんなことについて見てゆきながら、また、記事の後半では、具体的に日本に居ながらにして英語を話せるようになるために必要な2つのことについてご紹介してゆきたいと思います。
目次
何故、留学すると英語が話せるようになるの?
留学すると英語が話せるようになる。英語を話せるようになるためには留学するのが一番早い・・なんて言われることがあります。
でも、何故留学すると英語が話せるようになるのでしょうか?
実は僕は、海外で11年間、留学していた経験があります。
だけど、最初に留学した時点では、全く英語が話せませんでした。
学校での英語の成績も最悪です・・
赤点の連続で、最初に留学したいと先生に伝えた時は、「ケンくん、英語は大丈夫なの?(汗)」と本気で心配されたほど・・英語が話せなかったのです。
学校での成績がほぼビリだった僕ですが、その後、英語を話せるようになってゆきます。
そんな英語の才能のかけらもなかった僕が英語を話せるようになった理由は、留学したことで2つの環境を得たからでした。
その2つの環境とは、
1)圧倒的な量の英語を聞かなければならない環境
2)英語で自分が言いたいことを言わなくてはならない環境
・・でした。
留学すると、この2つの環境の中に自分を置くことになるわけです。
でも、僕なんかは、留学した当初は英語を全く聞き取れませんでした。ホストファミリーが言っていることなんて、チンプンカンプンです・・
いくら聞いたところで、何を言っているかさっぱりわからない・・。
勿論、英語を話すことなんてもっとできませんでした。
聞き取れないし、話せない。
「こんな状況からどうやって話せるようになると言うのか・・」と当時は思いましたし、この先がとても不安になったことを覚えています。
ところが、英語を聞きつづけていると、少しづつ、言っている単語が聞えてくるようになったのです。
これは僕にリスニングの力があったからではなく、留学すると誰もがそうなります。
具体的にどんな風にして、単語が聞えるようになってゆくか・・ということについては少し後で詳しくご紹介します。
ただ、英語を聞きつづけていることで、少しづつ英語は、自然と、聞えるようになってゆきます。
ただし、そのためには一定量以上の英語を聞く必要があります。
日本にいながらにして、英語が話せるようになった人は、そうではない人に比べて、英語を聞く量が「圧倒的に多い」のです。
これは単純に「量」の問題です。
英会話教室に通っても話せなかった・・という方は、やり方が間違っていたわけではないと思うのです。
ただ、そこで英語を聞く量がまず不足していたのだと思います。
先程ご紹介した2)の英語で自分が言いたいことを言わなくてはならない環境・・ですが、これも英語を聞くということに似ています。
日本にいながらにして英語がすらすらと話せるようになった人は、そうではない人に比べて、英語を口にする機会が「圧倒的に多い」のです。
留学では、否が応でも英語を口にしなければならなくなります。
話せなくても、何かを伝えなくてはならない機会が沢山出てきます。
そこで、無理にでも何かを口にしてゆかなければならなくなります。
そして、一定量の英語を口にしたあたりから、少しづつ・・話せるようになってゆきます。
海外留学の場合、この一定量以上の英語を聞いて、一定量以上の英語を口にするためにかかる時間はおおよそ3か月なんです。
3か月、ひたすら、英語だけを聞いて、英語をとにかく話せなくてもなんでも、口にし続けてゆく(そうしてゆかなければならないわけですが)、すると、ある程度英語が話せるようになります。
これは多くの留学生が口をそろえて言うことですが、3か月を過ぎると、ある程度英語が話せるようになります。
ただし、これは日本語を殆ど聞かない、話さない環境での話になります。
今回は日本にいながらにして英語を話せるようになることを前提にしています。
日本にいながら、日本語を殆ど聞かない、話さない・・なんてことは難しいので、もう少し時間はかかるかも知れません。
だけど、一定量以上の英語を聞いて、一定量以上の英語を口にすれば、留学するのと一緒で、話せるようになります。
じゃあ、どのようにして、英語が聞えてくるようになるのか?また、どのような形で英語を口にしてゆけばいいのか?
・・・ということについて次に詳しく見てゆきたいと思います。
日本にいながら英語を話すために必要な2つのこと
さて、ここからは具体的に日本にいながらにして英語を話せるようになるための方法を見てゆきたいと思います。
では早速はじめましょう!
1)英語をひたすら聞く
まずは、英語をひたすら聞く・・・ということが大切になってくると、思います。
僕自身、全く話せなかったことをご紹介しました。英語の成績も学校でほぼビリだった、と。
そんな僕が英語を話せるようになったのは、海外に行って、英語をひたすら聞いたこと・・・がその一つの理由でした。
例えば、海外に行っても英語が話せるようになるとは限らないと思うのです。
もし、そうであれば、海外旅行に行ったら、英語を話せるようになるはずです。
だけど、そうは限らない。むしろ、海外旅行に行って、もっと英語が話せるようになりたい!と思う方が多いです。
同じ海外に行っているのに、何故?ということですが、その理由は、海外旅行に行ったときに聞いた英語の「量」と留学することで聞く英語の「量」に圧倒的な違いがあるためです。
これは単純に「量」の問題だと思います。
ですから、まず、英語を聞く「量」を増やしてゆくことが、英語が話せるようになるために必要なことになると思います。
例えば、英会話教室に行っても思うように英語が話せるようにはならなかったという方もいます。
その理由はもしかしたら、英語を聞く量が少し足りなかったから、なのかも知れません。
英語を聞く「量」が大切なので、例えば、
・英会話教室にとにかく通って先生(ネイティブスピーカーがベスト)の英語を聞く
・英語教材でリスニングに特化したものを選んで、毎日英語を耳にするようにする
・洋画をとにかく見る
・海外の動画を見る
・・・といった方法で英語を耳にする時間を増やしてゆくことがとにかく大切になってきます。
でも何故、英語をまず聞くことが英語を話せるようになるためには必要なのでしょうか?
僕は、英語を話せるようになるための一番の近道は、真似をするということだと思っています。
これは英語が全く聞き取れず、読み書きも話すこともできなかった自分が英語を話せるようになって、結果的には海外に11年間暮らしてきた経験から思ったことです。
違う考え方の方もいらっしゃるかも知れません。
ただ、英語は「聞いて、真似をする」ことが話せるようになるためには最短の方法だと僕はそう思っています。
英語はとにかくひたすら聞いていると、少しづつ少しづつですが、耳に入ってくるようになります。
詳しいことは上記の記事で書かせていただいたので今回は簡単に書かせていただきますが、
英語は最初は何を言っているかわからなくても、何度も繰り返し聴いていると、少しづつですが、聞き取れるようになってくるものだと思います。
英語を聞き取ろうとする時、意味までを理解しないといけないと思っている方もいらっしゃるかも知れません。
だけど、これは違うと思うのです。
意味はわからなくていいんです。
ただ、その単語を聞き取れればいいのです。
例えば、
Her room is neat and clean.
という英語が聞えてきたとします。何度も聞いているうちに。
Her room(彼女の部屋)は聞えてきたし、意味もわかった。
clean(清潔な)も聞えてきたし、意味もわかった。
だけど、neatという単語がよくわからなかった。
こんな時大事なのは、neatという言葉が耳に入ったかどうかだと思います。
ん?ニート?どういう意味だろう?でも確かにニートって言っている気がする。
例えば、そんな風に思ったら、もうそれは聞き取れていることにかなり近いと思います。
わからない単語が聞えた時点で、もう聞き取れないと思ってしまうことが多いかも知れません。
だけど、それでいいんです。
耳に入ってくることが大事です。何となくこんな言葉を言っていたな・・と意味というよりも、まずは音で覚えようとしてみます。
そういう風な感じで諦めずに英語を聞いていると、何度か登場してくる単語のようなものが出てきます。
これは何度も出てきたぞ・・と思えたら、その時点で・・意味を調べればいいのだと思います。または、意味をその相手に聞いてみる(可能であれば)。
(ちなみに、先程の「neat」というのは、「素敵な」とか、「整頓された」という意味があります)
そうやって覚えた単語はまず忘れません。
これは単語帳を開いて暗記した単語とは全くの別のものだと思うんです。
こんな風にしてとにかく英語を聞く「量」を増やしてゆきます。
最初は聞き取れなくても構いません。
諦めずに英語を聞きつづけてみます。
先程もご紹介しましたが、日本語を話さない、聞かない状態でも、3か月はかかります。ある程度(日常生活で困らない程度)話せるようになるためには。
その量をまず聞く必要がありますから、すぐに結果が出なくても諦めずに続けてみます。
日本にいながら、例えばお仕事をしながら、または学校に通いながらだと、英語を聞くために時間を沢山作ることも大変かも知れません。
でも、大事なのは、その「一定量」に達することですから、諦めずに、少しづつでも英語を聞く時間を作って、そして、その一定量を目指してゆきます。
英語をひたすら聞くことを続けてゆくと、不思議と今まで聞えてこなかったような単語が少しづつ耳に入ってくるようになると思います。
そして、英語を聞く量が一定量に達した時、英語を聞きとれるようになった・・と思われるのではないかなと、思います。
さて、英語をひたすら聞きつづけてゆくと、単語が少しづつ耳に入ってくるようになりますが、そうなった時に、英語を聞きつづけることを継続しながら、同時に次のステップも実践してみるといいかも知れません。
次のステップは英語を口にすること、になります。
2)話せるようになるための2つ目のステップ
英語を話せるようになるための最初のステップについてはここまで見てきました。
先程のおさらいになりますが、最初のステップは「とにかく英語を聞く量を増やすこと」・・でした。
そうやっているうちに耳に入ってくるようになる単語が少しづつ増えてゆきます。
そうやって耳に入ってくるようになった単語だけ・・意味を調べてみます。
先程はそんなお話をさせていただきました。
さて、ここからが2つ目のステップになりますが、そうやって耳に入ってくるようになった単語を自分でも真似して口にしてみます。
「はい、この単語発音してみて。」
と言われても、なかなか・・・発音できなかったりします。
だけど、まず、聞き取ることからはじめて、耳に入ってきた単語であれば・・正しく発音できるかどうかは別にして、それなりに真似はできると思うのです。
そして、その「真似」でいいと思うんです。
正しい発音なんてしようとしない方がいいです。自分の耳に入ってきたものをそのまま、真似して口に出して言ってみます。
僕なんかはよく、お風呂の中とか、自分の部屋とか、歩いている時とか・・・一人でいる時はとにかくそうやって、真似をして口に出して言っていました。耳に入ってきた単語を。
とにかく英語を聞いて、それを口に出し続けてみる。
これを続けてゆくと、少しづつ話せる単語が増えてきます。そのうち、話せるフレーズも増えていったりします。
最初は単語を聞き取ろうとすることからはじめますが、そのうち、ちょっとしたフレーズも耳に入ってくるようになります。
そしたら、そのフレーズも同じようにして口に出して言ってみます。
英語を聞くことと一緒で、英語を口にすることも「一定量」を超えると、あれ、英語が話せるようになってきたかな・・と思うようなレベルに自然となっていると思います。
僕自身はこんなことを続けて、気づいたら・・・留学当初に会った人が(あんなに何も話せなかったのに)話せるようになったね~と言ってくれるほど・・英語が話せるようになっていました。
ただ、僕の場合はどうしても英語を聞かなくてはならない環境にいました。
英語が聞き取れなくても日本に帰りますとは言えない環境だったし、英語を話せないからと言って、日本に帰ることはできませんでした。
そういう環境に自分を置きたいという方の場合は留学が向いているのかも知れないです。
ただ、留学はいいことばかりではなくて、それは留学についてのコーナーでも色々と書かせていただいてきました。
それに例えば、社会人になってから留学するのは、色々と大変なことが多いと思いますし、旦那さん、奥さんやお子さんがいらっしゃる方の場合は、留学したくてもそんな時間はないということもあるかと思います。
だけど、例え、海外に行かなくても、留学しなくても、日本にいながらでも、上記でご紹介した2つのステップを実践してゆけば、英語は必ず話せるようになると思います。
留学すると何故英語が話せるようになるか?というその秘密はこの2つにあって、日本でも、全く同じような環境にはできなくても、この2つのことを実践することは可能だと思います。
留学と違って、半ば強制的に英語だけを聞くということは日本では難しいし、(家庭、学校や職場で)日本語を聞く必要もあるわけで、自ずと英語を聞ける時間は限られてくるとは思います。
ですから、海外でどっぷり英語につかることに比べれば、時間はかかると思います。
だけど、この2つのステップを続けてゆく意思さえあれば、英語は絶対に話せるようになると思います。
大事なことは、一定量以上の英語を聞くこと、一定量以上の英語を口にすること、この2つだと思います。