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英語は就職(転職)に有利になる?ならない?

英語が話せると、英語力があると、就職や転職の際に有利になるか?

そんな疑問を持っている方もいらっしゃるかも知れません。

今回は僕自身の経験も踏まえた上で、英語力があると就職に有利になるかどうか?ということについて考えてみたいと思います。

目次

英語力やTOEICのスコアが有利になる

英語が話せることが就職では有利か有利ではないか・・・というのは、どんな企業に就職したいかにもよると思うんですね。

だから、一概には英語力があった方が有利になりますよ・・とは言えません。

ただ、企業の中には英語力が必須の会社も多く存在します。

外資系企業もそうですし、日本の企業でもグローバルな展開をしている会社もあれば、これから世界を目指してゆく会社も多くあります。

そういった会社で働くためには、英語力であったり、またはTOEICで何点ないと話にならない・・・ということもあります。

応募して面接はしてもらえるけど、英語力がないことが理由で採用してもらえない・・ということも勿論ですが、会社によってはあります。

また、就職してからも、昇進するにはTOEICで何点が必要・・という会社もあります。

そういった会社では、せっかく社内で仕事を一生懸命覚えて、結果を出しても、英語力がないと昇進できないわけです。

そういう意味では英語力というのは、明らかにあった方が有利なわけです。

ただ、勿論、会社によってどの程度英語力を求めているかは違ってきます。

また、英語力だけを求めている会社は少ないと思います。

やはり、英語を使って何かができること、英語を使って、何かをすることで会社に貢献できる人材を企業は求めています。

だから、英語だけやっていればいいというわけでは決してなくて、その英語と何かを組み合わせて、自分なりの強みというものを作ってゆくことが必要なのかも知れません。

地方では英語が話せても就職先が少ないことも

僕自身、英語を生かして就職しようとしていたことがありました。

僕はアメリカに10年間暮らしていた経験があり、現地で仕事をしていました。

TOEICの点数もそれなりにあったし、英語力もそれなりにあります。

だけど、帰国してから就職活動をする際、僕が生まれた地方都市では英語を生かすことができる会社が非常に少なかったのです。

就職活動は難航しました。

仕事が見つからない日々が何か月も続くと、さすがに弱気になってゆくもので、英語が話せてもあまり意味がないのか・・・と落ち込むこともあった。

だけど、最後の最後に、外資系の企業から話をしてみたいと声をかけていただき、無事、就職することができました。

そのお話がなければ、東京に行くしかないなと思っていて、自分が生まれた街でこれからも暮らしてゆけることになって、とてもほっとしたのを今でも鮮明に覚えています。

もっとも、地方だから英語を生かせる仕事がないかといったら、そうではありません。

地方にも英語力が求められる仕事は沢山あります。

ただ、一般的に、都市部に比べて地方は英語を使う仕事が少ないかも知れません。

少なくとも僕の場合は、地方で毎日のように就職活動を続けましたが、英語を生かせる仕事は殆ど見つかりませんでした。

僕の場合は中途採用ですから、新卒の場合はまた違ったことにもなるかも知れません。

ただ、英語が話せる友人であったり、留学経験がある友人も、口をそろえるようにして英語を生かせる仕事って少ないね、とそんな風に話します。

地方ではそういったケースもありますから、就職のために英語を学ぼうとしている方で、もし地方で就職を考えている方の場合は予め、お住まいの地域にある企業で英語力のある人材を必要としているところがどの程度あるかをリサーチしておいてもいいかも知れません。

勿論、都心部に行けばまた話は変わってきます。

英語力に何かを加えてみると就職では有利になる

ここまで就職(転職)に英語は有利になるか?ということについて見てきました。

英語力はあった方が有利になるわけですが、ただ、一つ問題というか、気を付けておかないといけないことがあります。

それは英語を話せる人であったり、英語力がある人は案外大勢いるということです。

英語力があれば、英語を使う仕事では有利になることは間違いありません。

だけど、同じように英語力がある人は大勢います。英語を話したいという方は日本には大勢いますし、英語の勉強をしている人も大勢います。

もっとも、英語を極めているような人はそれほど多くはないかも知れませんが、仕事で、または就職、転職で有利になるレベルの英語力を持っている人は案外多くいます。

そう考えると、1)飛び抜けた英語力を身に付けるか、2)英語力に何かを加えて、自分なりの強みを作ってゆく・・・ということが必要になってくるのかなと思います。

飛び抜けた英語力を身に付けるのも一つの方法です。

だけど、僕が一番おすすめなのは、それなりの英語力に何かをプラスする・・・ということです。

英語力がある人は大勢います。

だけど、例えば、英語が話せて、○○ができる・・・という風に、英語と何かを組み合わせると・・・ライバルが減ってゆきます。

その○○というのは、仕事に生かせることであれば何でもいいと思うのです。

英語が話せて、何かの資格を持っている・・・となると、同じようなものを持っている人が「英語を話せる人」に比べると、極端に少なくなります。

これを英語が話せて、○○と○○ができるという風に英語に何か2つを加えてみると、さらにライバルは減ります。

英語だけが必要な仕事というのは恐らく、少ないのかなと思います。

英語塾の先生であっても、英語ができるだけでは恐らく務まらないわけで、生徒さんとのコミュニケーション能力というものも求められるわけです。

だから、英語を一気に極めるよりも、英語をある程度のレベルまで(就職で有利になるレベルまで)高めつつ、そこに何を加えられるか?と考えてみてもいいかも知れません。

そうやって、英語に何かを加えてゆくことで、自分だけにしかできないことが見つかるかも知れません。

それは仕事という意味でも有利になってくると思いますし、それは自分の大きな強みになると思います。

企業が求めている人材は?

英語が話せる人、英語力がある人は案外多くいる・・・というお話をさせてもらいました。

英語が好きだから英語を学びたいというのは僕は素晴らしいことだと思います。

ただ、就職や転職で英語力を生かすには、英語を生かして何をしたいか・・・ということが明確になっている必要があるかも知れません。

多くの場合、英語を使って、何ができるか・・・ということが仕事では求められると思うのです。

外資系企業にしてもグローバルな展開をしている日本の企業であっても、英語が話せる人材に興味があるというよりは、英語が話せる人の中で、自分達の会社に貢献してくれそうな人に興味を持つわけです。

ですので、就職活動の際は、一部のお仕事を除いて、英語が話せることを前提に、何ができるか?ということをアピールしてゆく必要があるかと思います。

その際に、先ほどの英語に何かを加える・・・ということが大きな武器になってくると思うのです。

面接の際も同じように英語力ばかりをアピールしてしまうと、採用されないことがあります。

面接の際は、英語力に加えて、何ができるか?ということを面接官に伝えてゆく必要があると思います。

英語で世界は広がる

さて、ここまで色々なお話をさせていただきました。

英語ができるということだけで、就職で決定的に有利になるということはもしかしたら少ないかも知れません。

だけど、英語力がなければ始まらないコトもあります。

英語力があることで、確実に、世界は広がる、可能性が広がるのではないかなと、思います。

そういう意味では英語というのは、自分の人生に広がりを持たせてくれるものではないかなと思いますし、英語が話せるようになったからこそ、できるようになることも多くあって、それがまた、英語の魅力なのかも知れません。