留学するかどうか迷う。決断できない、迷いがある時の決断方法とは?
留学についてはこれまでいくつかの記事を書かせていただいてきました。
・留学先での友達の作り方は?友達ができない時はどうしたらいい?
・留学先でのホストファミリーとの接し方、付き合い方のまとめ
・留学した経験は就職で有利になるか?ならないか?
今回は留学するかどうか迷った時、留学することを決断できない時であったり、または迷いがあるような時はどうしたらいいか?
・・ということについて考えてみたいと思います。
目次
- 留学を決断する時は誰もが迷うもの
- 迷っている理由は何?
- 1)英語が話せるようになるか不安
- 2)海外で友達ができるか不安
- 3)海外でうまくやってゆけるか不安
- 4)日本の家族や友達と離れ離れになるのが不安
- 迷ったらやめる?迷ったらやってみる?
- 留学の目的をはっきりさせておく
- 留学で得るものは大きいと思う
留学を決断する時は誰もが迷うもの
留学したいと思った、だけど、いざ決断する時になったら、迷ってしまう。
そういうこともあると思うのです。
留学は人生の一大事ですから、そんなに簡単に決断できるものではないし、留学する時はやはり誰もが程度の差はあれ、迷うものだと思います。
これまでもご紹介してきましたが、僕自身、留学していた経験があります。
高校生の時にカナダに1年間の交換留学をしました。帰国した後、今度はアメリカに留学しています。(アメリカには10年間暮らしていました)
どちらの時も迷わなかったか?と言われると、やっぱり迷ったし、悩みました。
本当にいいのだろうか?これが本当に自分にとっていい道なのかどうか、と。
それは僕だけではありません。留学する人の多くはそうやって、悩むものだと思います。
全く違う環境の中、異文化の中に飛び込んでゆくわけで、迷うことは当然のことだと思うのです。
迷っている理由は何?
ここで少し話が変わりますが、留学するかどうかに迷った時、やはり、迷っている理由があると思うのです。
そして、その人にもよると思いますが、ある程度、留学生達が共通して、不安に思うようなことがあると思います。
そういったことが迷っている理由になっているかも、知れません。
ですので、ここで少しそんな、留学生達が共通して不安に思うことについて考えてみたいと思います。
留学生達が不安に思うことは、
1)英語が話せるようになるか不安
2)海外で友達ができるか不安
3)海外でうまくやってゆけるか不安
4)日本の家族や友達と離ればなれになるのが不安
2)と3)は多少似ていますが、この4つは留学しようとする人の多くが不安に思うことだと思います。
1つづつ、少し詳しく見てゆきましょう。
1)英語が話せるようになるか不安
英語が話せるようになるかどうか不安・・・というのはこれは留学する人の多くが不安に思うことだと思います。
僕もそうでした。
もっとも、僕の場合は、学校での英語の成績は赤点ばかりで、最悪でした。
だから、留学したいと言った時に、先生から「ケンくん、英語は大丈夫なの?(汗)」と心配されたほどでした・・
ただ、これは留学した経験から、また、日本では英語の成績が最悪だった僕の経験から言わせていただくと・・
大丈夫です。英語は話せるようになります。
案ずるより産むがやすし・・・とは言えないような事柄も世の中には沢山ありますが、留学して英語が話せるようになるかどうか・・というのは、案ずるより産むがやすしだと思います。
行ってみると、英語は不思議と話せるようになってゆきます。
その理由は日本にいながら、英語を話せるようになるために必要な2つのことでもご紹介させていただきました。
留学することで英語を耳にする時間が圧倒的に増えて、その英語を聞いた量が一定量を超えた時に、自然と色々な単語が耳に入ってくるようになります。
すると今度は色々なフレーズが耳に入ってくるようになります。
そして、自分でも英語を話さなければならない機会も留学すると増えます。
増えるというか、日本語が伝わらないわけなので、どうしても英語を口にしなくてはならなくなります。
これも先ほどの聞き取りと一緒で、一定量以上の英語を口にすることで、ある時から、あれ?なんかわからないけど英語を話してる・・と自分でも思うほど、ある時から英語が話せるようになります。
そこまでに来るのに、大体3か月位です。
多くの留学生がそうで、大体3か月ほどでそれなりに英語を聞けるし、話せるようになります。
勿論、何でも聞けるし、話せるということではありません。
日常生活では困らない程度に・・という意味ですが、それでも日本のご友人達からすれば、すごい!と思われるほどのレベルにはなっていると思います。
ただ、これには条件があって、日本語を殆ど使わない環境である必要があります。
例えば、日常的に日本語を話す機会があったり、日本人の友人とずっと一緒にいたりすると、先ほどの英語聞く量も話す量も減りますから、一定量に達するまでに時間がかかってしまいます。
ただ、そうでなければ、どんな人であっても、大体3か月程度である程度、日常生活で困らない程度に英語が話せるようになると思います。
3か月を過ぎた頃に英語で夢を見たりするようになる人もいます。
ただ、3か月も経っているのに、この程度の英語しか話せない・・と焦る留学生も中にはいます。
だけど、そういう人の英語を聞いてみると、しっかり話せていることが殆どです。
本人の中では焦りはあっても、客観的に見ると3か月でよくここまで・・というレベルになっていることが多いと思いますし、実際に僕が出会ってきた日本からの留学生はみんな口をそろえるようにして「3か月」と言います。
だから、英語が話せるかどうか不安ということであれば、それは案ずるより産むがやすし・・・かも知れません。
その不安は飛び込んで行ったときに薄れてゆくかも知れませんから。
ただ、あまり自分に多くを求めない方がいいかも知れません。英語に関しては。
まだこれしか聞き取れない、とか、まだ全然話せない・・と焦る必要はないと思うのです。
それよりも、とにかく英語を聞く量を増やしてゆく、英語を口にする量を増やしてゆくことが大切だと思います。
そうすれば、結果は後から必ず付いてくるものだと思います。
2)海外で友達ができるか不安
2つ目が海外で友達ができるかどうか不安・・ということだと思います。
これも多くの留学生が不安に思うことだし、留学するかどうか迷うきっかけになることでもあると思います。
これについては留学先での友達の作り方は?友達ができない時はどうしたらいい?で詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
ただ、今回簡単に書かせていただくと・・
海外では日本語は使えないわけですから(多くの場合)、思うように自分が思っていることを伝えられなかったりもします。
だから、確かに友達を作るのも日本で友達を作ることに比べれば、大変なことだと思います。
そのため、上記の記事でも書かせていただきましたが、留学する際は、留学先で何か一生懸命になれるものがあるといいかも知れません。
僕が高校生の時にカナダに留学したことを書かせていただきましたが、僕にとって一生懸命になれるものはバスケットボールでした。
スポーツは言葉がなくてもコミュニケーションがとれたりします。
最初は思うように英語が話せないわけなので、言葉がなくてもコミュニケーションがとれる何かがあると、友達は作りやすくなるかも、知れません。
それはスポーツではなくてもいいと思うんです。
僕の留学生の知人の一人は音楽に一生懸命になりました。
彼女は音楽を通して、友達ができたと教えてくれました。
海外で友達ができるか不安・・・という時は、あらかじめそうやって何か留学先で一生懸命になれるものを考えておくといいかも知れませんね。
3)海外でうまくやってゆけるか不安
これも海外で友達ができるかどうか不安ということと少し似ていますが、海外でうまくやってゆけるかどうか不安という気持ちは多くの人が感じるものだと思います。
僕もそうでしたし、留学生の友人の多くもそうだったと思います。
留学といっても色々な形があると思います。
高校でうまくやってゆけるか?大学でうまくやってゆけるか?またはスポーツ留学をする人もいると思いますし、色々だと思います。
そんな時、そこでうまくやってゆけるかと不安になることってあると思うんです。
ただ、もし、行きたい、やってみたいという気持ちがあって、だけど、その不安が邪魔をしているのであれば・・・ですが、
留学を決断した人は、不安がなくなったから、留学を決断できたわけではないと思うんです。
不安はあるけど、だけど、自分がやりたい、行きたい・・・という気持ちの方を大事にして、留学を決めていることが殆どだと思います。
というのも、そこでうまくいくかどうか?というのは本当の意味では行ってみないとわからないわけです。
いくら日本であれこれ考えてみても、実際にそこで何が起こるかなんてことは100%予測できないわけです。
勿論、予め、リサーチしておくことは大切なことだと思います。
ただ思い切って飛び込んでゆけばいいかというと、そうではないと思うんですね。
やっぱり、しっかりと、留学先については知っておく必要があると思います。
だけど、どうやっても、100%知ることはできなくて、不安はどうしたって残ると思うんです。
でも、それでいいと思うんですね。
不安は多少あっても、自分のやりたい、行きたいという気持ちを優先する方が僕は大事なことだと思っています。
ただ、もし、そこがぶれていたら、自分のやりたい、行きたいという気持ちがぶれているなと思った時は、それは留学を考え直してもいいということなのかも、知れません。
4)日本の家族や友達と離ればなれになるのが不安
日本の家族であったり、友人達、または彼氏や彼女と離ればなれになるのが不安・・・という方もいるかも知れません。
これは本当にそうだと思います。
友達と離れるのも、彼氏や彼女と離れるのも、または、家族と離れるのもやっぱり不安だし、そのことを考えると留学を躊躇(ちゅうちょ)してしまうこともあるかも知れません。
これはその人によって感じ方も違うと思うので、それは不安に思わなくて大丈夫ですよとは、言えないと思うんです。
ただ、これは僕のケースですが、僕の場合は、留学して友達を離ればなれになることで、友人がいてくれることのありがたみというものを知りました。
もっとも、友達に感謝していなかったわけではありません。
ただ、留学してからは、友達がいてくれることが本当にありがたいことなんだと、思えるようになりました。
離れてみて、気づくことってあるんだなぁと。
勿論、友達と離ればなれになることは僕にとっても辛いことでした。
だけど、僕の場合は、カナダに一年間の交換留学をした時もアメリカに行くと決断した時も、自分を成長させたい、これをやってみたいんだという思いを大切にして、留学することを決断しました。
そのために、自分を成長させるために、そうやって、少し自分の大切な人達から離れる時期があってもいいのかなと、そう思えたのかも知れません。
今、その時の友人達と付き合いを続けています。
離れても、本当の友達とは、物理的には離れても、心の距離というのはそんなに離れないものなのかも知れないなと、僕はそう思っています。
ただ、彼氏・彼女・・となるとまた友人達とは違って、大変なことかも知れませんね。
もし、彼氏・彼女が留学に対して反対なのであれば、なかなか難しいかも知れませんが・・
もし、相手が留学を応援してくれているのであれば、その思いに感謝する心を忘れない限り、離れても二人の関係は大丈夫なのではないかなと、僕はそう思います。
迷ったらやめる?迷ったらやってみる?
何かを決断しなければならない時、
1)迷ったらやめる
2)迷ったらやってみる
という2つの考え方があると思います。
ただ、この2つを使い分ける方法もあると思うのです。
つまり、迷ったら、やめるケースと迷ったら、やってみるケースを使い分けるという方法です。
この2つを使い分けるにはちょっとしたルールがあります。
そのルールですが・・
1)迷ったらやめる
まず、迷ったらやめるケースから考えてみましょう。
迷ったらやめるケースは、その決断をして、それが失敗に終わった時、得るものより失うものが多いような場面です。
例えば、高い服を買おうとしたとします。
だけど、買うか買わないか迷ったとします。
そんな時、買って、あぁ、失敗だったなと思った時、何か自分に得るものがあるか?と考えてみます。
その時、得るものより失うもの(お金など)の方が大きいと思ったなら、「迷ったらやめてみる」というのも一つの方法だと思います。
2)迷ったらやってみる
2つめの、迷ったらやってみるというケースです。
迷ったらやってみるケースは、その決断をして、それが失敗に終わったとしても、何か得るものがあるような時です。
例えば、英検の試験を受けてみようと思って、一生懸命勉強します。
だけど、試験には落ちてしまったとします。失敗です。
この時、何か得るもの、得たものはあったでしょうか?
これはあったと思うのです。試験には落ちても、一生懸命勉強して得たものは必ずあると思いますし、何かに挑んでいったこと、挑戦したということが、自信になることだってあります。
こんなケース、たとえ、失敗に終わったとしても得るものがあるようなケースでは「迷ったらやってみる」のも一つの方法かも知れません。
さて、では留学はどうでしょうか?
これは留学に何を求めるかによって違ってくるとは思います。
ただ、先ほどの繰り返しになりますが、自分がやりたい、自分が行きたいという気持ちがあるのであれば、たとえ、留学先で思うようには物事が進まなかったとしても、必ず、得るものはあるように僕は思います。
留学して何も得るものはなかった・・なんてことはありませんので。
むしろ、うまくいかないことがあるからこそ、強くなれたりすると思うのです。
留学すると、人として強くなれたと感じる人が多いですが、それは、うまくいかないこと、思うようにいかないことを多く経験して、そして、それを乗り越えてゆくからだと思います。
留学の目的をはっきりさせておく
留学に迷った時の決断方法ですが、もう1つ、留学の目的をはっきりさせておくということも大切になってくると思います。
留学は異文化の中で暮らすことでもありますから、大変なこともあります。
勿論、楽しいことも沢山あって、わくわくすることも沢山あります。
だけど、大変なこともあるわけです。
そんな大変な時がやってきた時、それを乗り越える力はどこからやってくるかといったら、自分の留学の目的だと思うんです。
自分はこれがやりたかったんだという思いがあれば、大変なことがあっても乗り越えられます。
だけど、例えば、今の学校でうまくいっていないから、留学でもしてみようかと思って留学したとすると、留学の目的が、留学先には本当に意味ではないわけなので、辛いことがあった時、大変な時がやってきた時に耐えられなくなるかも、知れません。
実際にそうやって、帰国することになってしまった人もいます・・
だから、留学の目的というのははっきりとさせておく必要があるのかも知れません。
これがやりたい、こういう経験がしたいという目的が留学先にあれば、どんなことがあっても、乗り越えてゆけると思うのです。
留学で得るものは大きいと思う
自分自身の11年間の留学経験を振り返ってみると、決してうまくいっていたことばかりではないなと、そう思うのです。
むしろ、うまくいかないことだらけでした。思うようにいかないことが多かったです。
楽しいことも勿論沢山あったけど、悔しい思いも沢山しました。
留学というのは、いいことばかりではないと思うんですね。
だけど、じゃあ、そういう思いをしたから留学はしなかった方がよかったかというと、そうは思いません。
僕は留学した人の中では、恐らく、かなり失敗であったり、うまくいかないことが多かった方に入ると思います。
だけど、それでも、留学の中で学んだことは沢山あって、そして、今、帰国してからもそういう留学経験が自分の今を支えているように思っています。
何があっても、留学で得られるものはあると思うんですね。
ここまで留学するかどうか迷ったら、何をどう考えたらいいか?ということについてご紹介させていただきましたが、最後の最後で大事になってくるのは自分の素直な気持ちだと思うんです。
不安に思うことではなくて、自分の留学してみたいという気持ちの方を大切にしてみると言いますか。
留学してみたいという気持ちさえあれば、後は、何とかなるもの、乗り越えてゆけるものだと、僕はそう思っています。